- 探究型の授業をしたいけど何からはじめればいいんだろう…
- できるだけ簡単に探究型の授業をつくりたい
- 「チョーク&トーク」ではない新学習指導要領に対応した授業をしたい
2022年度から、高校でも新しい学習指導要領がスタートします。今回の学習指導要領改訂は、2021年1月に示された中教審答申が補完的役割として加わり、情報量が非常に多くなっています。
…「主体的・対話的で深い学び」、「知識・技能」・「思考力、判断力、表現力等」・「学びに向か う力、人間性等」、「指導と評価の一体化」、「個別最適な学び」、「協働的な学び」等々…
こうした言葉が用いられる背景や目的を整理して理解するのは難しく、どう対応したらよいか不安を抱えている先生も多いのではないでしょうか。
端的に言えば、最も重要な点は「授業の探究化をより進めていく」ということです。しかも、授業の探究化は「古典探究」「地理探究」「日本史探究」「世界史探究」「理数探究基礎」「理数探究」「総合的な探究の時間」だけでやればよいということではありません。
「全ての授業で」授業の探究化を進めていくことが求められているため、「全ての先生が」探究授業をつくる必要があります。
とはいえ、いきなり授業の探究化と言われても、「どうしたらいいんだろう…」と悩んでしまう先生が多いのではないでしょうか。
そこで、SGHやSSHで探究授業の研究開発をしてきた経験をふまえ、理想的な探究授業を目指す前の、最初の1歩としての「探究授業のつくりかたの基本」を5つの手順に整理して解説します。
「これだけ急速に社会が変容していくなか、自分の授業はいつまでもチョーク&トークでいいのだろうか…」と悩んでいる先生も多いと思います。
「授業の探究化」はそうした先生方の悩みの解決策にもなります。
そのために必要なポイントは、この記事を読むだけでつかむことができますので、
まずは紹介する「5つの手順」を読み、これまでの授業を再構成してみてください。
- 紹介する「探究授業」
- 開始
- ワークシートの配付
- 授業のねらい(開いた問い)
- 導入:教師の時間
- 共通基盤となる知識を解説(閉じた問い)
- 論点のとらえかたや着眼点を示す
- 展開①-1:生徒個人の時間
- 自分の考えをワークシートに記入
- 展開①-2:グループ活動
- 話し合いの開始
- 開いた問いで参加をうながす
- グループ活動の状況を把握する
- 介入:教師の時間
- グループ活動の成果を全体で共有
- 共通基盤となる知識や論点を再確認
- 展開②-1:生徒個人の時間
- 自分の考えを再考。ワークシートに記入。
- 展開②-2:グループ活動
- 話し合いの開始
- 開いた問いで参加をうながす
- グループ活動の状況を把握する
- まとめ:生徒個人の時間
- ワークシートに授業のねらい(開いた問い)に対する自分なりの答えを表現
- 授業全体の取り組みについて振り返る
- 授業後:ワークシートもとにルーブリックを使って評価する
- 開始
「開いた問い」で授業のねらいを設定
探究授業を考える際は「ゴール探究型」と「プロセス探究型」に分けて考えます。そして、授業の探究化の1歩目としては、「ゴール探究型」で授業をデザインしていきましょう。
「ゴール探究型」とは、授業のゴール(ねらい)を1つに定めず、生徒それぞれが自分なりの答えにたどり着くようデザインされた探究授業のことです。
一方で、「プロセス探究型」とは、授業のゴールは1つに定まっているけれど、そこにいたるプロセスが生徒たちそれぞれの思考・判断でデザインされた探究授業のことです。
「探究」は「探求」と異なり、特定の正解のないものを追究する学びのことを指します。
「プロセス探究型」のほうが授業づくりは簡単なのですが、教師の役割があいまいになるため「活動あって学びなし」になりがちです。
科目の特性にもよりますが、まずは「ゴール探究型」から始めましょう。
「ゴール探究型」の授業をデザインする際に最初にすることは、授業のねらいを「開いた問い」にすることです。
探究授業での「開いた問い」には、たとえば、「〇〇に関して、私たちはどのような行動をとるべきだろうか」、「〇〇とはどうあるべきだろうか」、「どのようにすれば〇〇に対して合意が得られるだろうか」といったものがあります。
開いた問い | 閉じた問い | |
性質 | 明確な答えがない問い 思考・判断をふまえ「考え」を表現させるもの | 明確な1つの答えが存在する問い 「知識」や賛成・反対といった立場を問うもの |
長所 | 知識を活用しながらの深い学びにつなげやすい | 即答性があるためリズムを作りやすい |
短所 | 即答性がないため授業のテンポが落ちる | 知識を問うことが多く深い学びにはなりにくい |
探究授業では、生徒が自分自身の考えを作り・表現することが重要となります。
不確実性が高まる世の中においては、そのときそのときの思考・判断、そしてそれをふまえての「自分の考え」が何より大切だからです。
授業の探究化の最初の手順として「開いた問い」を授業のねらいに設定しましょう。
従来の授業とゴール探究型の授業を比較すると以下のようになります。
従来の授業 | ゴール探究型の授業 |
---|---|
①開始 | ①開始 |
授業のねらいの提示(閉じた問い) | 授業のねらいの提示(開いた問い) |
②導入 | ②導入 |
閉じた問い・開いた問いで参加をうながす 閉じた問いで理解を確認する | 閉じた問いで参加をうながす 閉じた問いで理解を確認する |
③展開 | ③展開 |
開いた問いで思考・判断をうながす 閉じた問いで理解を確認する | 開いた問いで思考・判断をうながす |
④まとめ | ④まとめ |
閉じた問いで理解を確認する | 開いた問いに対する自分なりの答えを表現させる |
このように、探究授業では「問い」を柱に授業をデザインしていきます。これを「問いの構造化」といいます。問いの構造化については、『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料』(国立教育政策研究所)に事例とあわせて記載されていますので参考にしてください。
◆◆◆ ちょっと深堀り ◆◆◆
生徒の活動が調べ学習になってしまい探究学習にならない原因の1つに、「問いをたてる力」があります。総合的な探究の時間では生徒が自身の興味関心にもとづいてテーマ設定をして探究活動をするため、質の高いテーマ設定ができないと質の高い活動につながりません。しかし、約4割の学校がテーマ設定に課題を感じているのが現状です。
(ベネッセコーポレーション『VIEW21 August2018』より)
「どのように学ぶか」+「論点」をデザイン
「授業のねらい」を設定したら、そのねらいを達成するために「どのように学ぶか」をデザインします。授業の探究化の1歩目としては、「グループ活動」でデザインしましょう。
たとえば、資料をグループで読み解く、グループで解法を考える、資料を読み意見交換する、立場を分担してロールプレイのように意見交換するなどです。
そして、グループ活動がしやすくなるよう、立場や対立軸などの論点のとらえかたや着眼点を明確に示しましょう。
たとえば、「時間軸に着目して考えてみよう」、「自由と平等どちらを重視したらよいか話し合ってみよう」、「賛成派と反対派に分かれて話し合ってみよう」などです。
論点のとらえかたを明確に示さずに「〇〇について話し合ってください」というだけでは、ただ何となく話しをする時間になってしまい、「活動あって学びなし」になります。形だけのアクティブ・ラーニングになってしまうほとんどのケースが、生徒が何をしたらいいか具体的に理解していないことが理由です。
論点をどうとらえるのかを指定し、グループ活動の枠組みを限定することで、意味のある話し合い、深い学びが実現します。
質の高い思考・判断をする場面を作るためには、様々な意見を交わして刺激し合うグループ活動は非常に有効な手段です。
ただし、「活動あって学びなし」にならないよう、立場や対立軸などの論点のとらえかたや着眼点を明確に示しましょう。
◆◆◆ ちょっと深堀り ◆◆◆
探究授業では、多面的・多角的に思考・判断をして表現することが重要になります。もし、複数の見方・考え方を通して学ぶ資料を用意することができれば、「個人の活動」でも探究授業をデザインすることは可能です。また、「個人の活動」の学びの成果を「グループの活動」に展開していく「ジグソー法」という授業のデザインもあります。
教師の時間は「15分」で「共通基盤」のみ構築
「授業のねらい」と「生徒の活動」がデザインできたら、次は「教師の時間」をデザインします。不安はあると思いますが、50分授業であれば、「教師の持ち時間は15分」を目標にしましょう。そのためには、教える内容を厳選する必要があります。
探究授業の一番の不安は、知識の伝達が不十分になってしまうのではないかということです。しかし、教師からはその授業の「共通基盤」となる知識の伝達にとどめ、あとは、生徒自らが探究活動のなかで知識を獲得していくことを目指しましょう。
「この授業の共通基盤となる知識は何だろう」という視点で教材をとらえ直し、教える知識を厳選していきましょう。
授業の探究化とは
「核となる最小限の知識に基づいて生徒が思考・判断・表現をし、
それに対して教師が修正を繰り返す授業」への転換です。
そのためには、教師の持ち時間は15分で共通基盤のみを構築しましょう。
また、「教師の持ち時間15分」とは「最初の説明に12分、途中の介入に3分」をイメージしましょう。
教師による途中介入には、「探究的な学びを調整・修正する介入」と「探究的な学びを深める介入」とがあります。授業の探究化の1歩目としては、「探究的な学びを調整・修正する介入」から始めましょう。
- 探究的な学びを調整・修正する介入の例
- グループ活動の成果をいったん全体で共有する
- グループ活動の共通基盤となる知識や論点を再確認する
- 探究的な学びを深める介入の例
- より深いグループ活動につながる「新たな論点」を追加する
- より難易度の高い問題を提示する
探究授業の流れをイメージすると以下のようになります。
- ゴール探究型の授業イメージ(50分授業の場合)
- 開始(2分)
- 授業のねらい(開いた問い)
- 導入:教師の時間(12分)
- 共通基盤となる知識を解説(閉じた問い)
- 論点のとらえかたや着眼点を明確に示す
- 展開①:グループ活動(15分)
- 開いた問いで参加をうながす
- グループ活動の状況を把握する
- 介入:教師の時間(3分)
- グループ活動の成果を全体で共有
- 共通基盤となる知識や論点を再確認
- 展開2:グループ活動(15分)
- 開いた問いで参加を促す
- グループ活動の状況を把握する
- まとめ:生徒個人の時間(3分)
- 授業のねらい(開いた問い)に対する自分なりの答えを表現させる
- 開始(2分)
これで授業の枠組みがデザインできました。「活動あって学びなし」にならないよう
・共通基盤となる知識の厳選
・論点のとらえかたや着眼点の明示
・途中介入によるグループ活動の調整・修正
をしっかりと意識しましょう。
◆◆◆ ちょっと深掘り ◆◆◆
探究授業は、教師からの途中介入によって学びが深まっていくのが理想です。そのためには、教える内容を厳選し、さらにそれを階層化して考える必要があります。教える内容の厳選とは、習得する知識量を減らすということでも、知識の習得をおろそかにするということでもありません。探究授業では「少なく教えて豊かに学ぶ」授業のデザインが求められています。
(参考:文部科学省「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善」)
「シンキングツール」で深い学びを実現
「活動あって学びなし」にならない探究授業の枠組みをデザインすることができました。ここではさらに授業を深い学びにすることを考えます。
グループ活動を深い学びにするための1歩目として、シンキングツールを使いましょう。
シンキングツールの例
どのような活動(思考・判断)をするか | 具体的なツール(代表的なもの1つ) |
アイデアの関連付け | ウェビングマップ |
理由付け・関連付け | クラゲチャート |
仮定・推論・予測 | キャンディチャート |
分析・構造化 | フィッシュボーン |
多面的多角的評価 | バタフライチャート |
どのシンキングツールを使えばいいかは、授業のねらい(ゴール)を達成するためにグループ活動でどのような思考・判断をさせたいかで決まります。
たとえば、
対象を整理する「順序付け」、
共通点や相違点を整理する「比較」、
関係性を発見する「関連付け」、
理由や原因を発見する「理由付け」
などがあります。
シンキングツールを使用することは、効果的なグループ活動を実現するうえで非常に重要です。
実は、グループ活動がうまくいかない原因には、「論点のとらえかた・着眼点」が明確に示されていないことのほかにも、「参加度」と「活動のプロセス共有度」の2つがあるからです。
参加度もプロセス共有度も低い場合、グループ内で意見が出ず、グループ活動は停滞します。また、参加度が高くてもプロセス共有度が低ければ、活動がかみ合わなくなってしまいます。
グループ活動の内容に適したシンキングツールを活用することで、何をすればよいのかを明確にすることができ、また他のグループのメンバーが何を考えているのかを明確にすることができます。
シンキングツールの準備としては、1グループにA3用紙1枚を用意するのが最も簡単です。そして、探究授業に慣れてきたら、積極的にICTを活用しましょう。保存しやすく、あとからグループ活動の評価がしやすいからです。
シンキングツールを使用することで、グループ活動の「参加度」と「活動のプロセス共有度」を高めることができます。
授業のねらい(ゴール)を達成するために必要な思考・判断に適したシンキングツールを使いましょう。
◆◆◆ ちょっと深掘り ◆◆◆
シンキングツールではありませんが、ブレーンストーミング、KJ法、ロジックツリーといったロジカルシンキングの技法も授業に取り入れると、活動の幅や思考の幅がぐっと広がり、多面的・多角的な深い学びにつながります。また、デザイン思考を用いた授業は総合的な探究の時間につなげることができます。
「ワークシート」+「ルーブリック」で評価
探究授業では、知識の習得度を評価するペーパーテストに加え、探究活動を通して身につけてほしい能力の到達度を評価するため、学習の過程、学習の結果、学習による変化の3つも評価材料にします。
ただ、グループ活動での学習過程やグループ活動による変化をその場で評価することは非常に難しく、いわゆる「観察」で評価することは不可能です。そこで、生徒の思考・判断の過程や結果が形として残るようにワークシートを用意します。
生徒にとって学習活動がしやすく、また教師にとっても評価がしやすくなるよう、ワークシートは次の5つの軸で構成しましょう。
- ワークシートの軸
- 授業のねらい(開いた問い)
- 「共通基盤」の理解をふまえての最初の自分の考えや疑問
- 前半のグループ活動をふまえての自分の考えや疑問
- この授業のねらいに対する最終的な自分の考えや疑問
- 授業全体の振り返り
ワークシートの効果ですが
2は、グループ活動への参加度を高めます。
3は、学習の過程での思考・判断の評価材料になります。
4は、最終的な思考・判断の評価材料になります。
2と4を比較することで、学習による変化を評価することができます。
5で、主体的に学習に取り組む態度を評価することができます。
この5つの軸をふまえると、以下のようなワークシートになります。
ワークシートに書かれた内容をもとに、学習の過程、学習の結果、学習による変化の3つに着目して学習到達度を評価しましょう。探究授業の評価ではルーブリックという手法を用います。
ルーブリックとは、授業を通して身につけてほしい能力や評価の観点(評価規準)と、到達度を示す具体的な説明(評価基準)をマトリクス形式で示したもので、パフォーマンス評価の1種です。まずはルーブリックのサンプルを見てみましょう。
ルーブリックづくりは、まず授業を通して身につけてほしい能力や評価の観点を「評価規準」の欄に入れ、次にその能力がどのようなものかについて3段階に分けた説明を「評価基準」の欄に入れていくだけです。
サンプルでは「評価規準」が3つの観点でつくられていますが、「論理的思考力」や「分析力」、「プレゼンテーション能力」といった、授業を通して身につけてほしい能力でつくることもあります。難しく考えすぎずに、作りやすい規準を設定しましょう。
「評価基準の文章を作るのは難しそうだ…」という不安をもつ先生も多いと思いますが、とにかくルーブリックを作るときは「完璧を目指さない」ことが大切です。あまりにも細かくマンダラのようなルーブリックになってしまっては、実用性が下がるからです。3×3のシンプルなルーブリックから始めましょう。そして、生徒と一緒に使い勝手などを確認しながら、更新していけばいいのです。
ルーブリックの「評価基準」については、学習到達度が数字ではなく言葉で示されるため、生徒にとって分かりやすい、より具体的な表現を心がけましょう。
慣れないうちはウェブや論文に公開されているルーブリックの文言を自分なりにアレンジするほうが効率的です。
- ルーブリックに関するサイト
- ルーブリックバンク:日本高等教育開発協会
- VALUE Rubrics:アメリカ・カレッジ・大学協会
◆◆◆ ちょっと深掘り ◆◆◆
評価に関しては、今回の学習指導要領の改訂で「知識・技能」、「思考・判断・表現」、「主体的に学習に取り組む態度」による観点別評価と、感性や思いやりなどの個人内評価という構造に整理されました。詳しい内容は、国立教育政策研究所から出されている『学習評価の在り方ハンドブック 高等学校編』を参照してください。
まとめ
これまでに紹介した5つの手順をまとめると次のようになります。
- ゴール探究型の授業イメージ(50分授業の場合)
- 開始(2分)
- ワークシートの配付
- 授業のねらい(開いた問い)
- 導入:教師の時間(12分)
- 共通基盤となる知識を解説(閉じた問い)
- 論点のとらえかたや着眼点を明確に示す
- 展開①-1:生徒個人の時間(2分)
- 自分の考えをワークシートに記入させる
- 展開①-2:グループ活動(13分)
- 話し合いの開始
- 開いた問いで参加をうながす
- グループ活動の状況を把握する
- 介入:教師の時間(3分)
- グループ活動の成果を全体で共有
- 共通基盤となる知識や論点を再確認
- 展開②-1:生徒個人の時間(2分)
- 自分の考えを再考。ワークシートに記入。
- 展開②-2:グループ活動(13分)
- 話し合いの開始
- 開いた問いで参加をうながす
- グループ活動の状況を把握する
- まとめ:生徒個人の時間(3分)
- ワークシートに授業のねらい(開いた問い)に対する自分なりの答えを表現させる
- 授業全体の取り組みについて振り返る
- 授業後:ワークシートもとにルーブリックを使って評価する
- 開始(2分)
どうでしょう? 「これならできそうだな」と思ってもらえたでしょうか。
探究授業は、その日そのときの教室や生徒1人の雰囲気でも大きく変わる、これまで以上に完成形のない授業です。つかみどころがないため、どう授業づくりをしたらいいかが難しく感じやすいものです。
まず今回紹介した探究授業の型でとりあえず始めてみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回の解説が、多忙な現場の先生方に少しでも役立ったならうれしいです。
最後に「ちょっと深掘り」です。
◆◆◆ ちょっと深堀り ◆◆◆
「学習指導要領解説を最近きちんと読んでいない」「読まなくても授業は作れる」という先生もいると思います。ただ、今回の改訂内容はしっかり把握しておきましょう。なぜなら、今回の改訂は時代や世界の潮流にあわせた大幅な改訂になっていて、そこを理解して授業を作らないと、より不確実性が高まっていく今後の世の中に生きていく生徒にとって意味のある授業にならないからです。
(参考:文部科学省「子供の未来を支える皆さまと共有したい新しい学習指導要領」)